作品概要

オリジナルキャラクターのイラスト集

• 作品数：イラストレーション　A４サイズ 6枚　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　
• 使用ソフト：Photoshop、Illustrator

コンセプト

「小さな世界から、心地良いひとときをお届けいたします。」

作品をご覧になる方にコーヒーのように温まるイラストを制作したいと考えました。輪郭線を使わず絵を描くことで、ふわっとした柔らかい雰囲気のイラストにしました。

　

キャラクターデザイン

作品に登場するキャラクターを紹介します。イラストに登場するのは4匹のコネコとココネコです。コネコたちはカフェ店員の服やコックの服を着ているデザインにしました。コネコは実際の猫よりも小さく、5〜6cmほどのサイズです。

作品

「発進！カフェコネコ号！」

お客様が注文したカプチーノをコネコたちが届けるイラストです。乗っているのは車のおもちゃなので、ジャーロが後ろから押してくれています。

制作では、カフェ内の距離感が伝わるように背景をぼかして工夫しました。ココネコたちを奥と手前に描いて自然に生活している様子を表現できたと思います。

　

　

「カフェコネコの日常」

コネコたちがコーヒーを運んでいる様子を上から覗いているイラストです。コネコたちは色違いの服を着ています。

配色を絞ってシンプルなイラストになるように制作しました。ラフの段階ではコーヒーだけでしたが、ホットケーキやフォークを追加しました。

　

　

「みんなでサンドイッチ作り」

コネコたちがサンドイッチを作る様子をイラストにしました。ターナー（フライ返し）はカフェのオーナーが持ってくれています。

食材が美味しそうに見えるように全体的に温かい色味にしました。今まで食べ物を描くことがなかったので制作が新鮮でとても楽しかったです。

　

　

「ピア＆みょんのコーヒーミル」

コーヒーミルにぶら下がるピア。それを見て驚くみょん。オーナーの力を借りてぐるぐる回っていました。

アイソメトリック図定規を使って、コーヒーミルを斜め上から見たイラストを制作しました。実物や写真を参考にしながら、木や金属の質感を細かく表現しました。

　

　

　　

　

　

「ぽんきち＆ジャーロのコーヒーカップ」

ココネコ型のマシュマロを作るジャーロ。仲間がコーヒーに沈んでいると勘違いするぽんきち。温かいコーヒーにマシュマロを入れたマシュマロコーヒーのイラストです。

コーヒーミルのイラストと同様に斜め上から見たイラストを制作しました。コーヒー表面の光沢やマチュマロの溶けた部分をこだわりました。

　

　

「カフェかくれんぼ」

コネコたちがカフェでかくれんぼをしているイラストです。シロコネコが隠れる側でクロコネコが探す側です。

他のイラストとは異なる雰囲気のイラスト制作に挑戦しました。色を塗ったコネコや物にレンガや毛糸の布のテクスチャを加えています。

　

　

制作過程

卒業制作を始めたときは、これまでのイラスト制作の経験を活かし、配色をテーマにしたイラスト作品に挑戦しようと考えていました。配色に関する書籍を参考にして制作していましたが、コンセプトが曖昧なままでした。

　

夏頃には、テーマを一新して「小さな妖精が日常に溶け込む」として作品制作を考えていました。この頃は、モノづくりをする妖精のキャラクターデザインを制作していました。

　

その後、カフェを舞台とした小説の影響を受け、「カフェに住み着く小さな妖精」をイラスト作品にすると具体的な方向性が決まりました。下の画像がキャラクターのデザイン案です。

　

いくつかのキャラクターデザインを考え、最終的に今のコネコたちが誕生しました。猫が好きという理由で作ったデザイン案ですが、コネコたちに愛着が湧いたのでこのまま制作を進めていきました。

　

コンセプトが決まった後からは、イラストのラフを制作しました。コーヒーカップやコーヒーミルは実際にお店にある物や写真を参考にしていました。

　

ラフから色を塗って、全体の形を整えていきました。ここからは立体的に見えるように細かい陰影をつける工程を納得がいくまで進めました。

　

最後に

これまでたくさんの人が描いたイラストに元気を貰って生きてきたので、自分も誰かを元気づけられるイラストを描きたい！と思いながら卒業制作を始めました。テーマがなかなか決まらないぐだぐだスタートでしたが、とても楽しい制作でした。