大阪電気通信大学

mocopiによるモーションキャプチャーの評価のためのゲーム制作

モーションデバイス「mocopi」について

mocopiは6つのセンサーを装着するだけで、手軽に全身のトラッキングができるモーションキャプチャーデバイスです。主にライブ配信でのアバターを操作するために使用されるmocopiですが、ゲームとしてでも利用できないかと考え、その評価を行うために本制作ではmocopiとunityを連携させフルボディトラッキングを用いたゲームを制作しました。

ブロック崩し

ゲームをするためには、まずスマートフォンのmocopiアプリでキャリブレーション(実際の動作とセンサーの情報を合わせる調整)をする必要があります。そしてmocopiアプリからPC内のunityに情報が行き、ゲームができるという仕組みになっています。ゲーム内容はブロック崩しと言われるもので、mocopiでプレイヤーの身体の動きを読み取りそれと連動するアバターの身体でボールを返し続けて、画面内のブロックを全て消せばクリアとなります。球が反射する度に球の色が変化し、赤色であれば両手に、青色であれば両足に判定が付くので、色の変化を予測して球を返し続ける必要があります。

工夫したポイント

mocopiをスマホアプリと接続する際にBluetoothで通信をしますが、通信が出来なかったり途中で切断されたりと通信が安定しない状態が続いていました。そこで出来る限り周りに他の通信が少ない環境で接続を行うことで問題が緩和されました。また、mocopiアプリからunityへのインターネット接続で、初めは正しく連携が出来ずuinity側のアバターが動きませんでしたが、mocopiアプリを使用しているスマートフォンとunityを使用しているPCで同じWi-Fiに接続し、IPアドレスとポート番号の送受信を設定することでアバターを動作させることに成功しました。また、ゲームでは全身を動かすという点と、一般のブロック崩しよりもゲーム性を持たせる点の両方を考えたルールに仕上げることが出来ました。

総評

mocopiをゲームで使用するにおいての評価についてですが、結論としてはゲームに使うにおいては不十分な点が少し多いと感じました。まずmocopiの良かった点としては、公式からUnityのプラグインが提供されているためセットアップがしやすい点や、手を真上に挙げたりジャンプをしたりなどのセンサーの可動範囲外になってしまう一定の動作以外は正しい精度で滑らかに動いてくれているため、ゲームでの使い方次第では問題なく使用できるところです。反対に、実際にゲームで使用して一番気になった点は遅延です。mocopiを装着して体の動作を始めた時間とそのセンサーの情報を拾い、スマホのmocopiアプリを経由してPCのunityプロジェクト内のアバターに反映されるまでの時間の間に遅延を大きく感じ、特に素早い行動が要求されるようなゲームほど扱いづらいと考えられます。また, 十数分の使用でセンサーの座標がずれてくるので、適宜再度キャリブレーションをし直す必要があることが開発者の方からも推奨されており、実際にゲームで使用する上でも煩わしさを感じる部分がありました。

本制作について、モーションキャプチャーデバイスに触れるのは初めてでしたが、unityに接続してアバターを動かすことができ、楽しさを体験することができました。しかし、通信接続関係に時間を要し過ぎてしまったため、ゲーム制作の時間が削られてしまいました。また、動作パラメータの調整も実装を目指していましたが、非常に難しく実装できなかったことが残念に思います。

作者プロフィール

栗山純

総合情報学部デジタルゲーム学科

やりたいゲームが多過ぎて困ってます。

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